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2019/2/3 どろだんごの作り方が雑誌掲載されました。

 更新がお久しぶりになってしまいました。タケイラボスタッフのマリエです。2019年はタケイラボ、さらにパワーアップしていきますので、よろしくお願いします!

 

 2019年最初のお知らせは、竹井センセイが監修された記事が保育雑誌「ひろば2018年12月号」に掲載されたというトピックです。「どろだんご作り完ペキガイド」では、どろだんごをピカピカに作り上げる方法をわかりやすく解説しています。

 園ではもちろん、家庭でもチャレンジできる内容です。ぜひ、チェックして子どもたちと一緒に楽しんでくださいね。

 

 また、出版元の株式会社メイトさんからは、2019年夏に新しい本が発刊予定です。造形で使う道具(はさみやのり、絵の具など)を、子どもたちの発達に合わせて楽しく使うための一冊になる予定です。既刊の「まいにちぞうけい115」も引き続きよろしくお願いします。

2018/9/11 マリエの講習会レポート!

 みなさん、こんにちは! タケイラボ助手のマリエです。

 子どもたちの夏休みも終わりましたね。そんな夏休みの終わりの8月25日に、竹井センセイは富山県富山市で県内の公立・私立保育園および保育所の保育者のみなさんへの講習会を行いました。

そこでお話しされていたのが、「夏休み中にも手作りおもちゃを作ることで子ども達の感性や知性が育つということ」です。また、具体的なおもちゃ作りを楽しみながら、材料や用具の話、保育者の援助、環境づくりなどについても話をされました。例えば、子どもが始めてはさみを使うとき、みなさんはどんな風に援助しますか?ただ、やみくもに紙を切らせるということではなく、切った後にでた紙を紙吹雪に見立てておもちゃに活用する。そうすれば、子どもは単に紙を切ったのではなく、おもちゃを作ったことにもなり、さらに達成感が増しますよね!そのように、製作過程にも意味があり、かつ達成感を味わえるようなおもちゃを受講生の皆さんとたくさん作りました。紙コップのパペット人形、かさ袋ロケット、タオルパペット、よく飛ぶ紙ヒコーキの折り方&飛ばし方、色紙やストローを使った動くおもちゃ、音のなるおもちゃなど、全15種類を作りました。

参加者数が370名と、ものづくり講習会では例を見ないほどの盛況ぶりで、皆さんとても熱心に取り組まれていたのが、とっても印象的な一日となりました★

2018/8/25 マリエのサマースクールレポート!

みなさん、はじめまして!タケイラボ助手のマリエです。これから時々登場するので、よろしくお願いしますね!

今回は、竹井センセイが全国各地で行なっている、講習会の様子をレポートさせていただきます。

今日、お届けするのは、8月に行われた幼児教育系出版社・株式会社メイトさん主催の大規模な保育者向け研修会『サマースクール2018』です。竹井センセイは、毎年各地で「幼児の造形と絵画」をテーマにした分科会の講師を担当されています。今年は、沖縄・横浜・東京の3か所で合計約300人の保育者さんへの講習会を行いました。メイトさんの分科会は、4時間!の長丁場なので、毎年、盛りだくさんな内容になっています。

今回は、竹井センセイが考案した遊べる簡単おもちゃを中心に製作を楽しみました。紙コップパペット、傘袋ロケット、風車など、明日から子どもたちとすぐに楽しめるおもちゃをたくさん紹介しました。今年のメインの製作は、模造紙に絵の具でスタンピングした、グループワークによるドレス作りです。その日初めて会った保育者の皆さんがグループになり、力を合わせて1着のドレスを作りました。その力作がこちらです!

サマースクール_2018_01

デザイン&スタンピングに40分、成型&着付けに30分。1時間強でこんなに見事なドレスが完成しました。普段から、子どもたちと一緒に造形活動を楽しんでいる保育者さんたちの底力は、本当すごいです!

サマースクール_2018_02

完成後は、東京ガールズコレクションさながらに、ランウェイを歩くファッションショーを行い大盛り上がりとなりました。

このドレス作りは、5歳さんを中心に低年齢児も行え、子どもの表現する力を養い、達成感を感じられる題材です。詳しい作り方・遊び方は竹井センセイの著書「まいにち造形115」に載っていますので、ぜひ一度ご覧くださいね。

最後に、サマースクールで講座に参加してくださったみなさん!お疲れ様でした!ぜひ、園で子どもたちと楽しい造形の時間を過ごしてください♫

2018/8/3 手作りおもちゃはカンタン

 良質な手作りおもちゃのための3つ目の観点は、出来る限り「カンタン」でなくてはならないということです。

日本はこれまですぐれた手業の文化を持つ国と言われていました。しかし、今の子ども達を見るとその話が覆されるようなことがしばしばあります。

私が田舎の小学生の頃は、私や友人のポケットにはボンナイフや肥後守(ひごのかみ)ナイフが入っていることが多く、竹や木を削ったりしながら遊び道具を自分たちで作ることが普通でした。ところが、昭和30年中頃の浅沼稲次郎暗殺事件がきっかけとなり、学校でのナイフの怪我などに対する報道も加わり、全国の子ども達からナイフがじわじわ取り上げられてしまったことはよく言われることです。綾小路きみまろさんではありませんが、あれから40年、子どもたちの手先の器用さはどこへいったのでしょうか。工作指導では、昔はナイフで手を切ることに気をつけることが主な注意点だったのですが、今では、のこぎりで手を切る、さらには自分の手をはさみで切ってしまう事故が普通に起こってしまいます。もちろん、はさみなどの基本的な用具を使わないわけにはいきません。が、しかし、現代に手作りおもちゃのよさをわかってもらおうとするなら、その本質的な面白さはそのままに、取り組みの行程を出来るだけ少なくし、カンタンに作れる設計にしなくてはならないといえます。

竹井 史(たけい・ひとし)

2018/8/1 手作りおもちゃは長く遊べる

良質な手作りおもちゃの条件の2つ目は、出来るだけ長く遊べるものでなくてはならないと考えています。

手作りおもちゃは、紙で作られるものが多く壊れやすいものも多いと思います。しかし、ここにも長く遊べるためのポイントがあります。例をあげますと多くの紙には紙の目(紙の繊維)がありますが、その繊維の方向を効果的に生かすことで長らく遊べるということがあります。

例えば、色紙を使って作るクルクルプロペラというおもちゃ、ヘコヘコ、工作用紙を使って作るパッチンピョン、紙トンボなど材料として紙が中心のおもちゃは、長辺方向に紙の目を使って紙の強度を出すことで、紙の形状を維持出来、輪ゴムの力に打ち勝つ強度を得ることが出来、ミニマムの材料でおもちゃが機能し、結果として長らく遊べるということが起こります。

もちろん、紙の目を意識しなくてもとりあえずは遊べるのですが、近年の紙は再生紙が使われていたり、コストダウンで薄くなっていたりで強度不足でおまけに梅雨時などの比較的湿度の高いときには、紙が水分を吸ってしまい遊びが長続きしないということが起こります。ミニマムの材料であっても最大の成果が上がるように材料を生かすことで、その面白さが発揮されるのです。

★上で述べた手作りおもちゃについては、今後、開設予定の手作りおもちゃデータベース(仮)で紹介したいと思います。お急ぎの場合は、拙著『まいにちぞうけい115』(メイト)等を参照ください。

竹井 史(たけい・ひとし)

2018/7/29 手作りおもちゃは面白い

 良質の手作りのおもちゃには、いくつかの条件があると考えています。

そのうちのもっとも大事なことは何よりも人を感心・感動させるくらいの面白いものでなくてはならないということです。「手作りおもちゃだから、こんなもんでいいだろう・・・」と完成品のおもちゃと比較し半ば色眼鏡で見ている方も多いのではないでしょうか。例えば、1枚の紙を折って作る折り紙ヒコーキは、5,6メートルも飛べば、飛んだと喜びあうシーンを見かけます。しかし、その実力はそんなものではありません。ギネスでは、2012年にJoeAyoob氏が出した記録、69.12m(http://www.oriplane.com)、さらに小学生でも約40mの記録があるなど、折り紙ヒコーキは想像以上に飛ぶことがわかると思います。

もっとも、ここでの記録は専用の用紙を使った少し複雑な折り方によるものです。しかし、これまでの経験上、①折り方、②調整、③飛ばし方の3つの条件が満たされていれば、コピー用紙でも15m以上飛ばすことは難しいことではありません。この点についてはまたお話したいと思います。

紙ヒコーキ以外にも色紙で作れるたくさんのおもちゃも設計次第で驚くほどの魅力を持つものも少なくありません。良い手作りおもちゃには、人を感動させる面白さや値打ちがあると考えています。

竹井 史(たけい・ひとし)

2018/6/25 手作りおもちゃについて考える

 手作りおもちゃというと身近な材料を代用して作る間に合わせのものづくりというイメージを持たれたりすることがありますが、とんでもない。手作りおもちゃほど、材料と向き合い、材料を生かし、しかも子どものたちの琴線に触れることのできる設計が難しいものはないと思います。

ただ、身近な材料でつくる手作りおもちゃはそれだけで尊いものだと思います。

昨年、亡くなられた小林真央さん続けられてこられたブログの1つに勸玄(かんげん)君が作った手作りのお面などを愛おしそうに紹介され、紹介されているページがありました。

手作りはその質や内容を問わず、大切な人の間では何にも変えがたい心のメッセージであり、宝物であると思います。私も、初めて教育実習に行った時に小2の子どもたちからもらった、折り紙や簡単な工作品など未だに持っています。

しかし、「手作りでいいからこの程度でまあいいか」「身近な材料だからこんなもんか」と考えて手作りおもちゃを作ったり、教えたりしている方がおられるとするならそれは少し悲しいことだと思います。

手作りおもちゃを考える際、自分に課している条件が5つあります。

1つは、手作りおもちゃは、人を感動させる面白さや値打ちをもっていること。2つ目は、素材の限界まで出来る限り、長く遊べること、3つ目は、その本質的な面白さを損なうことなく限りなく簡単に出来ること。4つ目は安全なものであること、そして最後に、それはおもちゃとして、エレガントなものであること。

この、5つが一定の水準までなれば手作りおもちゃとして長らく人に愛され続けるのではないかと思います。

次回、これらの点からお話したいと思います。

竹井 史(たけい・ひとし)

2018/6/17 タケイラボ開設にあたり

みなさまはじめまして。竹井 史です。

私は、これまで子どもの表現活動やものづくり、遊びなどについての研究を重ねてきました。そのプロセスで、教育や保育の現場から望まれた「身近な材料を生かしたおもちゃ作り」は、私にとってとてもワクワクする楽しい研究領域でした。繰り返し改良を加えたり、開発したりていくうちに気が付けば私の研究の大きな柱の一つとなりました。

何の変哲もない1枚のいろがみも折を加える(造形する)事で東洋の美意識さえも彷彿させる美しいおり鶴に変身してくれます。それと同様に、1枚のいろがみで作ったエレガントなおもちゃが子どもや大人、お年寄りまでも熱中させ、笑顔にしてくれ、さらにそれが人と人とを結んでくれるのはアートの魅力の一つだと思います。

タケイラボなどを通じてこれまでに培ってきた色々な経験や手づくりおもちゃの紹介、指導のノウハウをみなさまにお伝え出来ればと思います。

竹井 史(たけい・ひとし)